独特の設定が魅力
宝石の国とは、身体が宝石で出来ているキャラクターたちによって物語が展開されていくお話です。
この物語の中では、海底に沈んだ人間が微生物たちに食べられて無機物の結晶を経て登場されたキャラクターたちが主人公です。
「宝石の国」というタイトルの通り、主人公たちは宝石です。
宝石といえば、非常に価値のあるものですからその宝石たちを装飾品にするために定期的に月人と呼ばれる人間たちに襲撃されます。
しかし宝石たちもただやられるわけではなく、月人襲撃に備えて武器を作ったり戦闘や医療など個々の役割を持ちながら生活しています。
そんな独特の世界は、多くの人たちがどっぷりとハマりこんでしまいます。
個性がしっかり描かれている
宝石の国では、色んな宝石たちが登場するのですがなんといっても宝石たち1人1人に個性がしっかり描かれているのが魅力です。
さらにその個性というのが、その場その場で思いついた設定というわけではありません。
宝石によって、それぞれ特徴がありますがその特徴が個性として描かれています。
例えば、フォスフォライトというキャラクターは、脆く壊れやすい石なのですがその特徴も個性として反映されています。
フォスフォライトは脆く壊れやすいことから、弱いキャラクターという設定がされています。
弱いから他の宝石たちはそれぞれ仕事を与えられているけど、出来ることがなくて仕事が与えられていないというように細やかな設定がされています。
白黒なのに
宝石といえば、キラキラしたイメージを持っている人も多いでしょう。
漫画の作画も特徴的で、一般的な漫画という感覚よりも芸術品を見ているような独特の絵のタッチにハマってしまう人も多いでしょう。
また漫画が白黒で描かれているにも関わらず、宝石の輝き光の反射など美しい描写がしっかりと描かれています。
そのため色がついていないにも関わらず美しく見えるのが不思議なほどです。
作画だけではなく、物語の中では登場人物の感情的な光と影を垣間見ることができます。
単なる漫画ではなく、芸術性すら感じられるのはこの作品の魅力の1つと言えるでしょう。
セリフも魅力
宝石ときくと、どうしても登場人物たちの感情面が感じられないようなイメージが浮かんでしまうかもしれません。
しかし登場キャラクターのセリフはそれぞれ独特の響きを持っているほか人間らしい感情も見ることができます。
特に主人公のフォスフォライトのセリフは人間味が強いため、他の宝石たちと比べてもその感情の豊かさを楽しむことができます。
作品中のフォスフォライトのセリフは、どれも深く感情移入してしまうこともあるでしょう。
作品の個性と、その登場キャラクターたちの感情の描かれ方など色んなところに注目して作品を楽しみましょう。