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一度開いたら止まらない!『精霊の守り人』

精霊の守り人

精霊の守り人とは、児童文学として出版されている作品です。
異界と人の世界が交錯する世界を舞台に物語が進んでいきます。
主人公は女用心棒のバルサという30歳の女性です。

身体におそろしいものを宿してしまったことで、ちと親に暗殺されそうになっている第二皇子のチャグムをバルサが助けるところから始まっていきます。
チャグムの母にチャグムを助けることバルサが依頼されたことで、チャグムをこの先も守っていくことになります。

チャグムを暗殺するために王は追ってを送り、追手にも追われ魔物にも狙われるというスリリングな物語が展開されています。

児童文学なのに…?

精霊の守り人の大きな特徴といえば、主人公が女性で尚且つ大人の女性であるということです。
児童文学と聞くと、主人公は子供であるというイメージも強くあります。

また、バルサは30歳と経験豊富な大人の女性です。
尚且つ女の用心棒ということで今まで児童文学の物語には出てこなかった特徴的なキャラクターになっています。
しかしこの女主人公のキャラ設定こそが作者のこだわりになっているようです。

作者は、若さを残しつつ色んな経験をして人生を歩んできた女性が、純粋な少年を守るために戦うというストーリーにこだわりをもっていたからこそ精霊の守り人は誕生しました。
他の児童文学ではなかなか見ることができないキャラクター設定によって紡ぎ出される斬新な物語は多くの人の心を魅了しています。

精霊の守り人シリーズ

精霊の守り人は一番最初に発売された物語のタイトルで、精霊の守り人の後にもシリーズの続きが展開されており「守り人シリーズ」とも言われています。
基本的に守り人とつく物語に関しては女用心棒であるバルサを主人公に物語が展開していきます。

それに対して「~の旅人」とつくタイトルのシリーズも発売されているのですが、旅人シリーズの方では皇子チャグムが主人公となって話が展開されていきます。
精霊の守り人以降この2つの物語が別々で展開されていきますが、この2つの物語は最終章で合流します。

そのためこの2つの物語を読み進めていくことによって、最終的に物語がかみ合っていくことになります。

アニメやテレビドラマにも

精霊の守り人は人気のシリーズなので、その人気の高さからアニメ化や実写でのドラマ化などもされています。
アニメが初めて放送されたのは2007年のことで、NHKのBS2での放送がされていました。
その後たびたび何度も再放送がされています。

さらに、2016年にはNHKの総合テレビジョンで綾瀬はるかさんが主演でドラマ化もされています。
書籍を読んでみてアニメやドラマが気になるという人も原作との違いなども見ながら楽しんでみるのがおすすめです。