『かげきしょうじょ』の概要
『かげきしょうじょ』は未婚女性達のみで構成されている『紅華歌劇団』の劇団員育成を目的とした紅華歌劇音楽学校に、第100期生として入学した主人公の渡辺さらさを軸に展開する青春群像劇です。
紅華歌劇団のモデルはもちろん宝塚歌劇団で、リアルの方ではこの宝塚歌劇団の劇団員育成のための養成所として宝塚音楽学校が兵庫県にあります。
舞台となっている紅華歌劇音楽学校は神戸とのことなので、まさに宝塚歌劇団をモデルにして作られた作品なのです。
主人公である渡辺さらさも身長が女性でありながら178cmもあり夢が「『ベルサイユのばら』のオスカル様になること」だったので、まさにその道を目指すために突き進んでいた少女になっています。
タイトルの『かげきしょうじょ』は漢字にすると『過激』ではなく『歌劇』となるのです。
ジャンプでやってたの?
この『かげきしょうじょ』もアニメ化した作品なのでそちらから入った人も多いと思いますが、実はこの作品元々は集英社が刊行している月刊誌の『ジャンプ改』で連載していたのです。
しかし、このジャンプ改そのものが2011年6月して女性読者を獲得しようと色々と頑張っていたのですが2014年10月を最後に休刊してしまったといった経歴があります。
ジャンプ改の誕生とともに世に送り出されたのが『かげきしょうじょ』だったのですが、雑誌の休刊に伴って漫画もストップしてしまいました。
その後白泉社が刊行している隔月雑誌の『MELODY』に活躍の場所を移して、2015年4月号から連載をスタートしており今でも続いています。
一時期ジャンプ作品でもやっていたといった声がSNSやネット上でも見受けられますが、そこまで知名度がないジャンプ改でのお話になるので、知らない人が多いのもしょうが無いと思います。
作品の見どころについて
実際の宝塚歌劇団のエピソードや劇団員育成のための学校である宝塚音楽学校のお話を聞いたことがある人ならなんとなく連想できるでしょう。
ずばり、この作品は青春群像劇であるスポ根ものです。
リアルの宝塚音楽学校でもかなり厳しい練習やトレーニングがあることが有名ですが、この漫画やアニメでも強い意志を持った女の子達が夢に向かって突き進むために、あらゆる壁や困難を経験しながらも仲間とともに乗り越えていく姿を見ることができます。
とにかく愚直に頑張るその姿を見ることが好きな人や、その努力や訓練の結果輝く瞬間が好きな人にとっては間違いなく楽しめる作品です。
キャラやキャスティングにもこだわりがある
青春群像劇であるスポ根は主人公も輝きますが、主人公の周りの人達も輝く作品となります。
それもあってか登場するキャラクターがとてつもなく個性的で見ている人達を飽きさせません。
また、歌劇団育成所だけあって歌劇などもやらないといけないので声優さんもものすごく頑張っています。
声優陣も実力者が多く、この部分もクリエイターの方々のこだわりがひしひしと感じられるのが良いところと言えるのではないでしょうか。