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昔の絵を振り返ってみて気づいた自分の成長

絵画をみる女性

過去のデータフォルダを開いてみた時の衝撃と恥ずかしさ

パソコンのデータを整理していた時に、数年前に描いたイラストのデータが保存されている古いフォルダを偶然見つけました。
そのフォルダに入っていたのは、まだ進路も決まっていなくて、ただひたすらに自分の好きなキャラクターや思いついた情景を気の向くままに描いていた時期の作品。

恐る恐るそのフォルダを開いて過去の絵を眺めてみたのですが、あまりの技術の未熟さに顔から火が出るほど恥ずかしくなってしまいました。
当時は自分なりに最高の出来だと思って保存していたはずなのに、今見ると人体構造のバランスは不自然で、腕の長さや肩の関節の位置などが明らかにおかしいことに気づきます。

さらに、色の塗り方もただベタ塗りに近い状態で、光や影の落ち方といった立体感を表現するための工夫が全くされておらず、全体的にのっぺりとした印象の絵ばかりでした。

特に恥ずかしかったのは、キャラクターの表情やポーズがどれもワンパターンになってしまっていたことです。
正面を向いてただ立っているだけの構図が多く、動きや感情を伝えるためのダイナミックな表現がすっぽりと抜け落ちていました。

自分の黒歴史を直視しているような気分になり、思わず画面を閉じてしまいたくなりましたが、同時にこれだけ未熟だった頃からずっと絵を描き続けてきたのだという不思議な感慨深さも湧いてきました。

今の自分だからこそわかる修正点と技術の向上

過去の恥ずかしいイラストたちを冷静な目で見つめ直していくうちに、今の自分ならここをこう直すのに、という具体的な修正点が次々と頭の中に浮かんでくることに気がつきました。

アルバイトの合間を縫って独学でデッサンの本を読んだり、実際に自分でポーズをとって写真を撮り、それを参考にしながら練習を繰り返してきた今の私なら、骨格や筋肉の付き方を意識してもっと自然な立ち姿を描くことができます。

のっぺりとしていた色の塗り方に関しても、専門学校入学前の準備としてデジタルツールの機能を自分なりに学び、レイヤーの合成モードやブラシの使い分けを研究してきた成果が確実に出ていると感じました。

光源の位置をしっかりと設定し、どこに一番強いハイライトが入り、どこに反射光が落ちるのかを論理的に考えながら着彩できるようになったのは、大きな進歩です。

過去の絵のダメな部分が明確に言語化できるということは、それだけ私の目が肥えて、イラストを見る解像度が上がっている証拠でもあります。
昔の絵をただ下手だと切り捨てるのではなく、どこがどう良くないのかを具体的に分析できるようになった自分の成長を実感し、疲れた体で机に向かった日々の地道な練習が決して無駄ではなかったのだと深く納得することができました。

これからの目標と過去の自分への感謝

過去の未熟な絵と今の自分の絵を比較してみて、独学ながらも技術的には確かに成長していることを実感できましたが、同時に昔の絵から学ぶべき点があることにも気がつきました。
それは、絵を描くことに対する純粋な楽しさや、自分の好きなものを表現したいという圧倒的な熱量です。

昔の絵は技術的には粗削りで拙いものばかりですが、そのぶん、とにかくこのキャラクターの可愛さを伝えたい、このシチュエーションを描きたいという強い思いが画面全体から溢れ出しているように感じられました。

最近の私は、プロになるためには綺麗に整った破綻のない絵を描かなければいけないというプレッシャーがあり、あの頃のような初期衝動やパッションを少し忘れかけています。

綺麗に描く技術はプロのイラストレーターとして当然必要です。
だけど、それだけでは人の心を動かす魅力的な作品にはならないのだと、過去の自分から教えられたような気がします。

技術と情熱の両方を兼ね備えたイラストレーターになれるよう、これからもアルバイトと創作活動の両立を頑張っていきたいと思います。
そして何より、どれだけ下手でも途中で投げ出さずに絵を描き続けてくれた過去の自分に、心からの感謝を伝えたいです。